~箏・三弦による万葉集歌~

弦歌(いとうた)の世界/馬場尋子

いとうたのせかい/ばば・ひろこ

馬場尋子 

ばば・としこ

VZCG-794 (CD) 3,300円(本体 3,000円)

発売日: 2014年10月22日 / ジャンル: 箏曲


▼曲目一覧

作品紹介

独自の境地を拓く演奏技巧と歌唱表現・・・。
万葉集を題材に、全曲委嘱作品で綴る「現代に息づく万葉の歌」。

解説:久保田敏子(京都市立芸術大学名誉教授)ほか
表紙画:大矢 紀「万葉花―はなかつみ」(六曲一隻屏風)奈良県立万葉文化館所蔵作品

馬場さんは数ある地歌・箏曲演奏家の中でも屈指の実力派で、特にその歌唱力は抜群です。その上、その演奏にはいつも華があり、聞く人を魅了する不思議な魅力に溢れています。
このCDには、「今に息づく万葉の歌」が、馬場さんの「歌語り」で収録されています。楽器も一般的な十三弦の箏、低音の利いた宮城道雄師考案の十七弦箏、そして、地歌本来の三弦と、曲によって弾き分けられています。
お聴き頂ければ、遙かなる万葉人の世界に思いを馳せて頂き、必ずや大きな感動を体感して頂けるに違いないと期待しています。

久保田敏子(京都市立芸術大学名誉教授)

馬場尋子 プロフィール

東京生まれ。箏・三弦演奏家。

1977年 NHK邦楽オーディション合格。
1978年 沢井忠夫師に師事。
1979年 全日本三曲コンクール入賞。
1982年 沢井忠夫新大阪レッスン場、三弦の代稽古を始める。以後15年務める。
1984年 東京にて初リサイタルを皮切りに全国各地にて公演。ヨーロッパ各地の海外公演も行う。
1992年 「馬場尋子後援会」発足。京都・大阪・東京において連続リサイタル開催。以後15回を数える。
1994年 仏サンセット・フランスより発売のCD「日本の音シリーズ―琴」に参加。CD「弦歌/馬場尋子の世界」発売。
1995年 APEC'95大阪会議開催記念コンサート「新しい大阪のひびき」に出演。
1998年 CD「弦歌/馬場尋子の世界Ⅱ」 CD「地歌/雪 黒髪」発売。
2001年 師籍30周年公演。
2005年 第16回馬場尋子「弦歌の世界」リサイタル開催。(イシハラホール)
2006年 5月NHK・FM ラジオにて「琴相聞」が放送される。(肥後一郎作曲)
2007年 2月京都芸術センタ一主催、「継ぐこと、伝えること34、現代によみがえる古典、琴・三弦」に出演。3月大矢紀個展万葉文化館講演にて万葉歌「琴相聞」「国偲歌」演奏。10月文化庁芸術祭参加リサイタル開催(イシハラホール)
2009年 3月(財)京都市芸術文化協会主催「源氏供養―消えゆく露の心地して」の舞台公演で「仲秋の名月」を作曲担当し、初披露する。
2012年 4月町家コンサート出演。8月NHK・FM ラジオにて「春日野」が放送される。11月自宅和空間「黄鶴」にてサロンコンサート開催。
2013年 3月安野光雅文化功労者顕彰記念演奏会出演。9月「心音」設立10周年チャリティコンサート出演。
2014年 10月CD「~箏・三弦による万葉集歌~弦歌の世界」発売。記念演奏会を東京・名古屋・京都で行う。

現在、沢井箏曲院教授。「華の会」「たまゆらの会」主催。自宅和空間「黄鶴」にてサロンコンサートを開催するほか、門下生と共に定期的に演奏会を開催。

収録曲

1

国偲歌

(09'13")

くにしのびうた

『万葉集』『古事記』『日本書紀』より / 作曲:肥後一郎

十七弦:馬場尋子

2

春日野

(14'38")

かすがの

『万葉集』及び謡曲「春日神子」より(謡曲「采女」「野宮」「桜川」の語彙に基づく構成詞章) / 作曲:肥後一郎

三弦:馬場尋子尺八:田辺頌山

3

琴相聞

(10'45")

ことそうもん

『万葉集』より / 作曲:肥後一郎

:馬場尋子

4

三弦と声のための「万葉花-はなかつみ」

(10'48")

さんげんと・こえのための・まんようか・はなかつみ

『万葉集』『奥の細道』より / 作曲:高橋久美子馬場尋子共作曲

朗読三弦:馬場尋子

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