ノイズレスSPアーカイヴズ 六段/宮城道雄〈Ⅲ〉

のいずれす・えすぴー・あーかいゔず ろくだん/みやぎ・みちお・3

宮城道雄

みやぎ・みちお

VZCG-403 (CD) 3,143円(本体 2,857円)

発売日: 2007年8月22日 / ジャンル: 箏曲


▼曲目一覧

作品紹介

半世紀を超えて現代に甦る、オリジナル録音の魅力!! 宮城道雄の、この音色、この声に、時代は熱狂した!! ノイズレス復刻シリーズ第1弾!
 
日本伝統文化振興財団では、歴史的音盤(SP盤アナログ音源)を最新のデジタル技術と音楽的アプローチにより、極限までノイズを軽減して修復するSP復刻シリーズを開始いたします。
 
音源制作は、ノイズレス技術の第一人者で、2006年12月に発売した『【奇跡の復刻盤】今井慶松・五代 山勢松韻 名演集』(VZCG-637)でもSP盤ノイズリダクションを担当した、株式会社 音源の内藤孝敏氏。
 
第一回のリリースは、宮城道雄の音源3タイトル。ビクター創立時の最初の専属芸術家であり、「日本音楽の父」と謳われた宮城道雄の、すでに発売済の音源を、間近で演奏しているような音質で復刻し、3枚同時に発売いたします。
 
今後も、続々と、歴史的に貴重な音源をノイズレスで復刻予定。ご期待下さい。

「現代に甦る奇跡の記録」

財団法人 日本伝統文化振興財団理事長  藤本 草

 録音機の歴史は、エジソンの円筒式録音機以来、円盤型のSP盤、オープンリール、カセット、DAT、MD、そしてハードディスク、メモリーレコーダーヘと現在まで飛躍的に進化して参りました。その中でもSP盤は、1950年代までの50年以上にわたり、録音記録の大きな役割を果たしています。日本のレコード会社によるSP盤の発売は明治末期から始まり、膨大に記録された名演奏は、現在までSP盤オリジナル音源として数多く残されています。

 その当時の日本の伝統音楽界は、多くのジャンルに優れた演奏家が群雄割拠するまさに黄金時代であり、また文明開化以来の洋楽受容期を経た西洋音楽、流行歌にも盛んな演奏活動が大きく花開いた時代であり、現代のCDにも相当する最新メディアであったSP盤はその大きな推進役でした。

 このようにして現代に残された貴重なSP盤ですが、SP盤の溝をレコード針が通るために発生するスクラッチノイズ、何らかの原因で混入した磁気ヒズミ、物理的なキズ、当時のマイクロフォン性能に起因する音量不足、不安定な回転ムラなど、残念ながら多種多様なノイズが含まれており、ノイズを感じない状況で演奏を味わって聴くことは不可能と思われておりました。

 SP盤から聴こえる音楽に熱狂した当時のリスナーに思いを馳せ、これらの歴史的録音記録を現代に甦らせたいと考えた私ども財団は、SP盤音源のノイズリダクション製作に画期的な手法で取り組んでおられる内藤孝敏氏に依頼し、その最新の音源修復技術によって大きな音質改善を得た「ノイズレスSP盤」をシリーズ制作・発表することとなりました。

 半世紀を超えて現代に甦ったオリジナル録音の魅力をCD盤に収録し皆様にお聴き頂ける。これはまさに、「現代に甦る奇跡の記録」と言えるのではないでしょうか。

収録曲

1

六段

(05'39")

ろくだん

八橋検校 作曲

宮城道雄

[録音] 昭和22年1月発売

2

五段砧

(09'59")

ごだんぎぬた

光崎検校 作曲

箏替手宮城道雄 箏本手宮城喜代子

[録音] 前半ー昭和14年8月1日録音 後半ー昭和14年10月26日録音 昭和15年3月発売

3

末の契

(12'00")

すえ・の・ちぎり

三井次郎右衛門高英 作詞松浦検校 作曲八重崎検校箏手付

歌・三弦宮城道雄 宮城喜代子 尺八吉田晴風

[録音] 昭和11年10月8日録音 昭和11年12月発売

4

茶音頭

(11'49")

ちゃおんど

横井也有 作詞菊岡検校 作曲八重崎検校箏手付

歌・三弦宮城道雄 宮城喜代子 尺八吉田晴風

[録音] 昭和11年10月発売

5

千鳥の曲

(11'40")

ちどり・の・きょく

古今和歌集金葉集より吉沢検校 作曲

歌・箏宮城道雄

[録音] 昭和4年11月発売

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