中島勝祐 創作賞 〈第一回〉「山姥 ―夕月浮世語―」

なかじま・かつすけ・そうさくしょう〈だい1かい〉「やまんば―ゆうづきうきよがたり―」

清元紫葉中島勝祐

きよもと・しよう/なかじま・かつすけ

VZCG-772 (CD) 3,143円(本体 2,857円)

発売日: 2013年1月23日 / ジャンル: 清元長唄


▼曲目一覧

作品紹介

長唄三味線演奏家・作曲家として創作邦楽の発展につくした故 中島勝祐の功績を記念する創作賞、第一回受賞作品を紹介する。
中島勝祐の二作品もあわせて収録。

 「中島勝祐創作賞」は、長唄三味線演奏家・作曲家として「松・竹・梅」をはじめ数多くの(110曲)舞踊曲等を作曲し、三味線弾き語りによる独自の「創作上方浄るり」をはじめ、わが国の創作邦楽の発展に大きく寄与した故東音中島勝祐氏(とうおんなかじま・かつすけ 1940年大阪生まれ、2009年没)の功績を記念して当財団が2011年(平成23年)に創設した邦楽の創作賞で、受賞作品はCDの発行を行います。

 第一回受賞作品は、清元紫葉(きよもと・しよう)作曲の清元新作「山姥―夕月浮世語―」です。本作の録音は、2012年6月5日紀尾井ホールに於ける、賞の贈呈式と共に行われた記念の披露演奏のライブ収録です。


 清元新作「山姥―夕月浮世語―」は日本舞踊家の若柳妙之助氏より、能採り物三部作の第三作として清元で「山姥」をと依頼された作品。平成13年11月、国立小劇場の「竹の会―妙之助の世界―」で初演されました。(中略)この(長田午狂氏の作詞した)山姥は俗世から離れ、一人奥深い山中で生きていく孤独感、自然の美しさに喜びを感じながらも人恋しいと思う寂寥感など、私が今まで思っていた山姥のイメージを一掃したものでした。現代にも通じる孤独な人間像を見るようにも思います。

清元紫葉


〈ライナーノーツ〉(14ページ)
このCDについて/久保田敏子(京都市立芸術大学名誉教授)
「山姥―夕月浮世語―」曲目解説/清元紫葉
「遍路」、「門出京人形」曲目解説/久保田敏子
清元紫葉プロフィール
中島勝祐プロフィール
全詞章掲載

「中島勝祐創作賞」
http://www.japo-net.or.jp/nakajima/

収録曲

1

山姥―夕月浮世語―

(25'39")

やまんば―ゆうづきうきよがたり―

作詞:長田午狂 / 作曲:清元紫葉作調望月喜美

浄瑠璃清元梅寿太夫清元喜美太夫清元成美太夫 三味線清元紫葉清元公寿郎 福原徹彦 小鼓藤舎呂英 大鼓望月喜美 太鼓藤舎円秀

[録音] 2012年6月5日紀尾井ホール 中島勝祐創作賞第1回受賞作品

2

遍路

(10'39")

へんろ

作詞:海津勝一郎 / 作曲:中島勝祐

赤木直明 三味線中島勝祐後藤敏之 望月太八

[録音] 1973年8月25日日刊工業ホール 第6回東音創作会 ライブ録音

3

門出京人形

(21'24")

かどいできょうにんぎょう

不詳廃曲「門出京人形」より) / 作曲:中島勝祐作調二世 望月太明蔵

宮田哲男赤木直明藤倉脩一芳村伊知司郎 三味線中島勝祐 囃子二世 望月太明蔵

[録音] 1975年8月10日大阪毎日ホール 藤間勘二郎の会 ライブ録音

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