箏・三弦 古典/現代名曲集(二十二)

こと・さんげん こてん/げんだいめいきょくしゅう(にじゅうに)

中島靖子正派邦楽会

なかしま・やすこ、せいはほうがくかい

VZCG-747 (CD) 3,080円(本体 2,800円)

発売日: 2011年5月25日 / ジャンル: 箏曲


▼曲目一覧

作品紹介

 正派邦楽会が主催する、平成23年度准師範試験課題曲を収録したCDです(監修・解説 中島靖子)。平成23年度課題曲は「八ツ橋」「三弦独奏による 鳴沙」「潮音」「花の露草」となりますが、その他に「荒城の月変奏曲」「早春」「四重華一番」「箏と十七弦による 須唄流三章」を収録いたしました。

 1曲目の「八ツ橋」は萩原正吟(1900~1977)作曲で、八橋検校の偉業を讃えた内容の歌詞となっています。2曲目は後藤すみ子作曲「三弦独奏による 鳴沙(めいさ)」です。題名の「鳴沙」は中国の敦煌莫高窟の鳴沙山よりとったもので、作曲者本人による演奏で収録しました。
 3曲目は、島崎藤村の詩に志甫雅楽江が作曲した「潮音」、そして4曲目は、瀧廉太郎の名曲「荒城の月」を、同じく志甫雅楽江が箏・十七弦の三重奏に編曲したもので、原曲の気品を生かした作風となっています。
 5曲目、6曲目は久本玄智作曲「花の露草」「早春」です。「花の露草」は、茨城県の麻生あたりの風物を歌った民謡調の歌曲です。「早春」は、古今和歌集より、春を待つ気持ちを表現する一首を歌詞とし、リート形式で作曲された小品です。
 7曲目、8曲目は、藤井凡大作曲の「四重華一番」「箏と十七弦による 須唄流三章」です。「四重華一番」は、NHK邦楽技能者育成会31期生の卒業演奏会で初演されました。「箏と十七弦による 須唄流三章(すばるさんしょう)」は、「すばる(昴)」という星から名を借りた「須」「唄」「流」という三つの楽章からなる曲です。第三楽章「流」は、早いリズムでのスクイ爪、転調などの技巧が織り込まれ、流れるような強いイメージが印象的です。

収録曲

1

八ッ橋

(12'51")

やつはし

作詞:岩井藍水 / 作曲:萩原正吟

佐藤雅女 酒井雅楽友 三弦中島一子 尺八川村泰山

[録音] 2011年3月18日ビクター301スタジオ

2

三弦独奏による 鳴沙

(12'28")

さんげんどくそう・に・よる めいさ

作曲:後藤すみ子

三弦独奏後藤雅楽靖

[録音] 2011年3月19日ビクター301スタジオ

3

潮音

(02'30")

ちょうおん

作詞:島崎藤村 / 作曲:志甫雅楽江

山岸雅昇 志甫雅楽江

4

荒城の月変奏曲

(05'14")

こうじょう・の・つき・へんそうきょく

作曲:瀧廉太郎 / 編曲:志甫雅楽江

第一箏宇野雅楽恵 第二箏木村雅楽慈穂 十七弦宮本雅都貴

[録音] 2011年3月18日ビクター301スタジオ

5

花の露草

(03'16")

はな・の・つゆくさ

作詞:田中忠正 / 作曲:久本玄智

浜根雅美香 宮越雅虹 尺八難波竹山

[録音] 2011年3月18日ビクター301スタジオ

6

早春

(04'42")

そうしゅん

作詞:紀貫之 / 作曲:久本玄智

浜根雅美香 宮越雅虹 尺八難波竹山

[録音] 2011年3月18日ビクター301スタジオ

7

四重華一番

(10'09")

しじゅうかいちばん

作曲:藤井凡大

三弦中島一子 第一箏宇野雅楽恵 第二箏木村雅楽慈穂 十七弦宮越雅虹

[録音] 2011年3月19日ビクター301スタジオ

8 - 10

8

10

箏と十七弦による 須唄流三章

こと・と・じゅうしちげん・による・すばる・さんしょう

作曲:藤井凡大

第一箏高畑雅紫登奥野雅菖 第二箏浅沼雅詩盈門田雅楽康寿 十七弦野沢雅世北條雅鳳 (正派合奏団

[録音] 2011年3月18日ビクター301スタジオ

8

Ⅰ 須

(05'47")

1 す

9

Ⅱ 唄

(05'45")

2 ば

10

Ⅲ 流

(04'29")

3 る

time:0.32 s