芝 祐靖の音楽 オーケストラ作品集 幻遙(げんよう)

しば・すけやす・の・おんがく おーけすとら・さくひんしゅう・げんよう

The Music of Sukeyasu Shiba. Orchestral Works ‘Distant Fantasies’

オーケストラ・アンサンブル金沢(指揮:十束尚宏

おーけすとら・あんさんぶる・かなざわ、しき・とつか・なおひろ

VZCG-806 (CD) 3,000円+税

発売日: 2016年5月25日 / ジャンル: クラシック


▼曲目一覧

作品紹介

bunkacho_geijutsusai_symbolmark.jpg平成28年度(第71回)文化庁芸術祭参加作品

現、天皇皇后両陛下への「御成婚祝典序曲」(1959年)をはじめ、昭和天皇・香淳皇后への奉祝曲、晩餐会入場音楽など、芝祐靖が宮内庁楽部時代に手掛けたオーケストラ作品を全曲新録音、初CD化!!

芝師の活動をよく知る人にとって、西洋オーケストラ作品ばかりを収めたこのCD「芝祐靖の音楽 オーケストラ作品集 幻遙」は少し意外だろう。しかし、雅楽の制度史と芝家の歴史を振り返れば、これらの作品が歴史の必然によって導き出されたことが理解できる。・・・(中略)・・・芝祐靖師のオーケストラのための作品数はそれほど多くない。しかし、これらもまたまぎれもなく「芝祐靖」という音風景の一部である。東西の音世界を自在に行き来する芝祐靖師のオーケストラ作品は、時に雅楽の「隠し味」を忍ばせつつ、私たちを新たな「発見」へと誘っている。
―寺内直子(雅楽研究家・神戸大学教授)ライナーノーツより―


解説書執筆者:
「東西の響き」寺内直子(雅楽研究家・神戸大学教授)
「曲目解説」「楽家に生きる」芝祐靖

芝祐靖(しば すけやす) プロフィール

 1935年8月13日東京生まれ。奈良系の伶人の家に生まれたため、宮内庁楽部予科、引き続き楽生科に入学。横笛、左舞、琵琶、古代歌謡などを修め、1955年卒業。宮内庁楽師(総理府技官)として主に龍笛で活動。古典雅楽の演奏のほか、現代雅楽、現代邦楽の作曲・演奏を行い、雅楽廃絶曲の復興も手がける。1984年宮内庁を退官し、横笛演奏を中心とした活動を始める。1985年伶楽舎を結成。また、国立劇場の正倉院収蔵楽器復元に参加し、敦煌琵琶譜などの復興にも携わる。1986年よりソロ、伶楽舎ほかのアンサンブルで海外公演も行っており、古典・現代雅楽の紹介活動につとめている。2003年より日本藝術院会員。2011年文化功労者。

 これまでに、ドートンヌ・パリ音楽祭、クフモ音楽祭(フィンランド)、ペルージア現代音楽祭、ドナウエッシンゲン現代音楽祭、ウィーン・モデルン、リンカーンセンターフェスティバル96(ニューヨーク)、武満徹フェスティバル(ロンドン)、ウルティマ音楽祭(ノルウェー)、ミュージックフロムジャパン創立30周年記念公演(ニューヨーク)、ザルツブルク・ビエンナーレなどに参加。1998年の長野冬季オリンピックの開会式では雅楽(龍笛:芝祐靖、笙:宮田まゆみ)で「君が代」を演奏、世界中に雅楽の響きの魅力を伝えた。2010年ミュージックフロムジャパン35周年記念公演では特集「芝祐靖・雅楽の宇宙」が組まれ、ニューヨークとワシントンで公演、絶賛を博した。

[主な作曲]

「舞楽風組曲」(1962)、「西寺」(1962)、「瑞霞苑」(1964)、大太鼓と龍笛のための「喜遊曲・信濃情景」(1965)、「寓話」(1966)、「横笛三章」(1970)、古代歌謡による「天地相聞」(1975)、「招韻」(1977)、「一行の賦」(1979)、「招杜羅紫苑」(1980)、「白瑠璃の碗」(1981)、「桜人」(1984)、「露台乱舞」(1988)、「斑鳩の風」(1991)、「総角の歌」(1992)、「呼韓邪單于」(1999)、「巾雫輪説」(2000)、「草庵の諧」(2003)、「ポン太と神鳴りさま」(2004)、「舞風神」(2008)、その他多数。

[主な復元曲]

「盤渉参軍」(1979)、「曹娘褌脱」(1981)、「鳥歌萬歳楽」(1982)、「青海波詠・声歌」(1995)、「拾翠楽序・破」(1996)、「清上楽」(1997)、「西王楽序・急」(1998)、「三台塩序・破」(1998)、「安城楽」(2004)、「蘭陵王荒序」(2006)、「蘭陵王嗔序」(2008)、「散吟打毬楽」(2009)、「皇帝破陣楽」(2008)、「伎楽」(1980―1992)、「敦煌琵琶譜(1986―1996)、「天平琵琶譜(1986)、その他多数。

1963年度 芝祐靖作曲「舞楽風組曲」(日本放送協会)、第18回芸術祭奨励賞受賞
1970年度 芝祐靖作曲「横笛三章」(日本放送協会)、第25回芸術祭優秀賞受賞
1975年度 芝祐靖作曲「古代歌謡による『天地相聞』」(日本放送協会)、第30回芸術祭優秀賞受賞
1987年度 第38回芸術選奨文部大臣賞「古典芸術部門」受賞
1991年度 第12回松尾芸能賞(邦楽)優秀賞受賞
1993年度 第5回飛騨古川音楽大賞特別功労賞受賞
1997年度 第27回エクソンモービル音楽賞「邦楽部門」受賞
1999年度 紫綬褒章受章、第19回伝統文化ポーラ賞受賞
2001年度 第20回中島健蔵賞特別賞受賞
2002年度 第59回恩賜賞・日本藝術院賞受賞
2009年度 旭日中綬章受章
2011年11月3日 文化功労者顕彰

収録曲

1

御成婚祝典序曲 — 皇太子殿下美智子妃殿下御成婚祝典序曲 —

(09'31")

ごせいこんしゅくてんじょきょく

Wedding Celebration Overture (In Celebration of the Marriage of the Crown Prince and Princess Michiko )

(1959年作曲)

作曲:芝 祐靖
オーケストラ・アンサンブル金沢指揮十束尚宏

2

親愛 — 晩餐会入場音楽 —

(02'17")

しんあい

Affection (Music to Accompany Entry into the Banqueting Hall)

(1983年作曲)

作曲:芝 祐靖
オーケストラ・アンサンブル金沢指揮十束尚宏

3

皇室讃頌の音楽

(02'06")

こうしつさんしょうのおんがく

Music in Praise of the Imperial Household

(1985年作曲)

作曲:芝 祐靖
オーケストラ・アンサンブル金沢指揮十束尚宏

4

早春 — 香淳皇后八十賀奉祝曲 —

(06'42")

そうしゅん

Early Spring (In Celebration of the 80th Birthday of Empress Kōjun)

(1983年作曲)

作曲:芝 祐靖
オーケストラ・アンサンブル金沢指揮十束尚宏

5

香淳皇后御歌

(03'32")

こうじゅんこうごうみうた

Verse of Empress Kōjun

(1968年作曲)

作詞:香淳皇后 / 作曲:芝 祐靖
オーケストラ・アンサンブル金沢指揮十束尚宏アルト小川明子

6

銀婚の賦 — 皇太子同妃両殿下御結婚満25年奉祝曲 —

(09'09")

ぎんこんのふ

Silver Wedding Ode (In Celebration of the 25th Wedding Anniversary of the Crown Prince and Princess)

(1984年作曲)

作曲:芝 祐靖
オーケストラ・アンサンブル金沢指揮十束尚宏

7

更衣幻想曲 — 晩餐会奏楽曲 —

(08'38")

ころもがえげんそうきょく

Koromogae Fantasy (Banqueting Music)

(1961年作曲)

作曲:芝 祐靖
オーケストラ・アンサンブル金沢指揮十束尚宏ハープ篠﨑史子

8

慶翔楽 — 昭和天皇香淳皇后御結婚満60年奉祝曲 —

(10'09")

けいしょうらく

Keishōraku (In Celebration of the 60th Wedding Anniversary of the Shōwa Emperor and Empress)

(1984年作曲)

作曲:芝 祐靖
オーケストラ・アンサンブル金沢指揮十束尚宏ハープ篠晴史子

9

太平楽 — 晩餐会奏楽曲 —

(04'32")

たいへいらく

Taiheiraku (Banqueting Music)

(1984年作曲)

作曲:芝 祐靖
オーケストラ・アンサンブル金沢指揮十束尚宏龍笛芝 祐靖鞨鼓宮丸直子

10 - 11

10

11

(12'06")

高天原とよみ

たかまのはらとよみ

Takamanohara Toyomi
作曲:芝 祐靖
オーケストラ・アンサンブル金沢指揮十束尚宏アルトサクソフォン井上麻子

10

1章 天鈿女命乱舞

(07'56")

あめのうずめのみことらんぶ

1) Ecstatic Dance of Princess Ame-no-uzume

(1961年作曲)

11

2章 松明残燈

(04'10")

たいまつざんとう

2) Pine Torch Embers

(1961年作曲)

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