むげんこうや/ぎんがかいどう ── しばた・みなお・こうきさくひんしゅう
柴田南雄没後12年メモリアルコンサート
後期の室内楽と合唱曲「柴田南雄の遺したこと」(東京・大阪公演)
2008年9月28日 いずみホール
「無限曠野」「風」のみ、2008年9月26日 東京文化会館小ホール
| Disc 1 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
1 - 4 |
四つのインヴェンションと四つのドゥーブル(no.105, 1990/1991)
4 Inventions and 4 Doubles | ||||
|
作曲:柴田南雄 ピアノ:中嶋香 |
|||||
|
1 |
インヴェンションⅠとドゥーブルⅠ (02'43")いんべんしょん・1・と・どぅーぶる・1 |
||||
|
2 |
インヴェンションⅡとドゥーブルⅡ (04'35")いんべんしょん・2・と・どぅーぶる・2 |
||||
|
3 |
インヴェンションⅢとドゥーブルⅢ (03'08")いんべんしょん・3・と・どぅーぶる・3 |
||||
|
4 |
インヴェンションⅣとドゥーブルⅣ (03'05")いんべんしょん・4・と・どぅーぶる・4 |
||||
5 - 9 |
バリトンとコントラバスのための五つの歌曲(no.89, 1986)
Five Songs for Baritone and Double Bass | ||||
|
詩:柴田雄次 / 作曲:柴田南雄 バリトン:谷篤 コントラバス:柴田乙雄 |
|||||
|
5 |
Ⅰ.暁に (03'16")1・あかつきに |
||||
|
6 |
Ⅱ.遅き歩みの (02'33")2・おそきあゆみの |
||||
|
7 |
Ⅲ.西天一色 (02'21")3・せいてんいっしょく |
||||
|
8 |
Ⅳ.老いてより (02'06")4・おいてより |
||||
|
9 |
Ⅴ.生命は (05'43")5・せいめいは |
||||
|
10 |
歌仙一巻 狂句こがらしの(no.59, 1979) (14'21")
かせん・ひとまき きょうく・こがらし・の |
||||
|
作曲:柴田南雄 ヴァイオリン:山田百子 ピアノ:高橋悠治 |
|||||
11 - 15 |
合唱曲「無限曠野」(no.114, 1993-1995)
Infinite Steppe | ||||
|
11 |
Ⅰ.天駆ける鹿 (08'32")1・あまかける・しか |
||||
|
シベリア民話(斎藤君子 訳による) / 作曲:柴田南雄 指揮:田中信昭 合唱:東京混声合唱団 |
|||||
|
12 |
Ⅱ.コサックの子守歌 (05'19")2・こさっく・の・こもりうた |
||||
|
詩:レールモントフ(麻田恭一 訳) / 作曲:柴田南雄 指揮:田中信昭 合唱:東京混声合唱団 |
|||||
|
13 |
Ⅲ.雲に寄す (03'13")3・くも・に・よす |
||||
|
詩:ベストゥージェフ(麻田恭一 訳) / 作曲:柴田南雄 指揮:田中信昭 合唱:東京混声合唱団 |
|||||
|
14 |
Ⅳ.裸木 (05'59")4・はだかぎ |
||||
|
詩:山本幡男 / 作曲:柴田南雄 指揮:田中信昭 合唱:東京混声合唱団 |
|||||
|
15 |
Ⅴ.小垣内(をかきつ)の/Ⅵ.大白道 (05'35")5・をかきつ・の・6・だいびゃくどう |
||||
|
田邊福麿 萬葉集巻第九より / 詩:草野心平 / 作曲:柴田南雄 指揮:田中信昭 合唱:東京混声合唱団 |
|||||
|
16 |
風(三つの無伴奏混声合唱曲Ⅲ)(op.11, 1948) (03'52")
かぜ(みっつ・の・むばんそうこんせいがっしょうきょく・3) |
||||
|
詩:北原白秋 / 作曲:柴田南雄 指揮:田中信昭 合唱:東京混声合唱団 |
|||||
| Disc 2 | |||||
1 - 9 |
児童合唱のための「銀河街道」(no.113, 1993)
La Vía Láctea 台本構成・訳詞:柴田純子 | ||||
|
作曲:柴田南雄 総合指揮:田中信昭 指揮:中井憲照、西岡茂樹 合唱:大津児童合唱団、豊中少年少女合唱団、混声合唱団ローレル・エコー 照明:古賀満平 |
|||||
|
1 |
Ⅰ.入場の歌 — IACOBE SANCTE (02'18")1・にゅうじょう・の・うた |
||||
|
2 |
Ⅱ.聖ヤコブの道 (04'30")2・せいやこぶ・の・みち |
||||
|
3 |
Ⅲ.巡礼の旅 (A)巡礼歌 — (B)「ナバーラのホタ」 — (C)「カスペのボレロ」 (04'54")3・じゅんれい・の・たび (A)じゅんれいか — (B)「なばーら・の・ほた」 — (C)「かすぺ・の・ぼれろ」 |
||||
|
4 |
Ⅲ.巡礼の旅 (A)巡礼歌 — (D)「あそび歌」 (04'05")3・じゅんれい・の・たび (A)じゅんれいか — (D)あそびうた |
||||
|
5 |
Ⅲ.巡礼の旅 (E)寸劇「だまされた巡礼の話」 (07'06")3・じゅんれい・の・たび (E)すんげき「だまされた・じゅんれい・の・はなし」 |
||||
|
6 |
Ⅲ.巡礼の旅 (A)巡礼歌 — (F)「ビエルソの歌」 — (A)巡礼歌 — (G)a 「アララ」 — (A)巡礼歌 — (G)b 「タンバリン歌」 — (A)巡礼歌 — (F)「ビエルソの歌」 — (A)巡礼歌 (07'45")3・じゅんれい・の・たび (A)じゅんれいか — (F)「びえるそ・の・うた」 — (A)じゅんれいか — (G)a「あらら」 — (A)じゅんれいか — (G)b「たんばりんうた」 — (A)じゅんれいか — (F)「びえるそ・の・うた」 — (A)じゅんれいか |
||||
|
7 |
Ⅳ.栄光の門 (06'22")4・えいこう・の・もん |
||||
|
8 |
「夕陽のカノン」〔ad libitum〕 — 終曲のカノン (02'10")「ゆうひ・の・かのん」 — しゅうきょく・の・かのん |
||||
|
9 |
Ⅴ.退場の歌 — IACOBE SANCTE (02'30")5・たいじょう・の・うた |
||||
作品紹介
「柴田南雄の遺したこと」と題して2008年秋に東京と大阪で開催された演奏会のライヴ・レコーディング。柴田南雄の最後の作品、合唱曲「無限曠野」を収録。「銀河街道」は、中世スペインの聖歌と民謡を素材とした児童合唱のためのシアターピース。
2008年秋に東京と大阪で開催された作曲家・柴田南雄の「没後12年メモリアルコンサート」のライヴ・レコーディングによる2枚組CDです。
「四つのインヴェンションと四つのドゥーブル」では、曲の最後、ピアニストが茨城県の民謡を弾き語ります。「五つの歌曲」は、作曲者の父の理学博士・柴田雄次(文化功労者)が90歳から94歳の時に書いた漢詩にもとづきます。「歌仙一巻」は芭蕉が「野ざらし紀行」の途次、名古屋で巻いた歌仙の感覚をヴァイオリンとピアノで音楽的に表現したものです。トロイカ合唱団の委嘱による「無限曠野」は柴田南雄の最後の作品となった合唱曲で、第二次大戦後の日本人のシベリア抑留を主題とした反戦の願いが込められた作品です。「銀河街道」はサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼を描いた児童合唱によるシアターピースで、中世スペインの讃歌、巡礼歌、土地の歌が響き合い、天上的な美しさに彩られています。
戦後のクラシック音楽の啓蒙と教育に大きな役割を果たすと同時に、日本の伝統文化・民俗芸能にも幅広い関心を注ぎ、日本独自の芸術音楽の創作に取り組んで楽界に多くの提言を残した柴田南雄が至りついた地点、後期作品を眺望する貴重なアルバムです。
<ライナーノーツ>(全40ページ)
高橋悠治 「柴田南雄の後期作品」
柴田純子 「柴田の仕事、私の仕事」
柴田南雄・柴田純子:プログラム・ノート
●全詞章掲載
柴田南雄 Minao Shibata
1916(大正5)年東京生まれ。東京帝国大学理学部植物学科、同文学部美学美術学科卒業。第二次大戦後、さまざまなジャンルで活発な作曲活動のかたわら、桐朋学園、お茶の水女子大学、東京芸術大学、放送大学、尚美音楽短期大学などで教鞭をとる。放送、新聞、音楽ジャーナリズムで、洋の東西を問わぬ洞察に満ち、知的刺激にあふれた旺盛な評論活動を展開。1992年、作曲、文筆の両活動により文化功労者に選ばれる。1996年2月2日永眠。享年79歳。勲二等瑞宝章が遺贈された。
作品:「コンソート・オブ・オーケストラ」(尾高賞)、「追分節考」、「萬歳流し」、交響曲「ゆく河の流れは絶えずして」、「宇宙について」、「無限曠野」(遺作)他多数
著書:「印象派以後」、「西洋音楽の歴史」、「グスタフ・マーラー」、「声のイメージ」、「音楽にしひがし」、「わが音楽、わが人生」など
受賞:1973年 第22回尾高賞、1982年 第13回サントリー音楽賞、紫綬褒章、1994年 第32回藤村記念歴程賞
柴田南雄 Official Website
http://www.eva.hi-ho.ne.jp/jshibata/