義太夫選集/豊竹山城少掾 (12枚組)

ぎだゆうせんしゅう/とよたけ・やましろのしょうじょう

豊竹山城少掾豊竹古靭大夫

とよたけ・やましろのしょうじょう、とよたけ・こうつぼたゆう

VZCG-8212 〜 8223 (CD) 36,000円+税

発売日: 2002年12月10日 / ジャンル: 義太夫


▼曲目一覧

作品紹介

かつて一世を風靡した豊竹山城少掾の至芸!
文楽ファン・義太夫ファン必携のCD集成!

監修:景山正隆

収録曲

Disc 1 義太夫選集/豊竹山城少掾(一)

1 - 14

1

14

(61'50")

絵本太功記 尼ケ崎の段

えほんたいこうき あまがさき・の・だん

作者近松柳近松湖水軒近松千葉軒

浄瑠璃豊竹山城少掾豊竹古靭大夫) 三味線鶴澤清六

[録音] 昭和6年10月発売

1

一間へ入りにけり

ひとまへはいりにけり

2

「オオ天晴れ武者振り勇ましし

「おおあっぱれむしゃふりいさましし

3

「ノウ悲しや」と

「のうかなしや」と

4

襖押し明け何気無う

ふすまおしあけなにげのう

5

此処に刈り取る真柴垣

ここにかりとるましばがき

6

聞ゆる物音

きこゆるものおと

7

声聞きつけて

こえききつけて

8

妻は涙にむせ返り

つまはなみだにむせかえり

9

光秀は声荒げ

みつひではこえあらげ

10

折しも聞ゆる陣太鼓

おりしもきこゆるじんだいこ

11

光秀わざと声荒げ

みつひでわざとこえあらげ

12

光秀怒りの髪逆立て

みつひでいかりのかみさかだて

13

又も聞ゆる人馬の物音

またもきこゆるじんばのものおと

14

「ヤアヤア武智光秀暫く待て

「やあやあたけちみつひでしばらくまて

Disc 2 義太夫選集/豊竹山城少掾(二)

1 - 12

1

12

(58'04")

増補忠臣蔵 本蔵下屋敷の段

ぞうほちゅうしんぐら ほんぞうしもやしき・の・だん

作者不詳

浄瑠璃豊竹山城少掾豊竹古靭大夫) 三味線鶴澤清六 鶴澤清三郎 尺八関和童

[録音] 昭和7年9月発売

1

人知れぬ思いこそ

ひとしれぬおもいこそ

2

御用のすきにや

ごようのすきにや

3

かくと白歯も咲く花の

かくとしろばもさくはなの

4

時分はよしと番左衛門

じぶんはよしとばんざえもん

5

扨はと気づく

さてはときづく

6

折から下僕が

おりからしもべが

7

行く水の上へ

ゆくみずのかみへ

8

かくと知らせに若狭之助

かくとしらせにわかさのすけ

9

本蔵驚き、

ほんぞうおどろき、

10

本蔵手を打ち

ほんぞうてをうち

11

暫くあって小姓ども

しばらくあってこしょうども

12

若狭之助四方を打眺め

わかさのすけしほうをうちながめ

Disc 3 義太夫選集/豊竹山城少掾(三)

1 - 19

1

19

(74'41")

義経千本桜 鮓屋の段(一)

よしつねせんぼんざくら すしや・の・だん(いち)

作者二世 竹田出雲三好松洛並木千柳並木宗輔

浄瑠璃豊竹山城少掾豊竹古靭大夫) 三味線鶴澤友次郎

[録音] 昭和9年3月発売

1

春は来ねども花さかず

はるはこねどもはなさかず

2

締め木に栓を打込んで

しめぎにせんのうちこんで

3

母はにこにこ笑いを含み

はははにこにこわらいをふくみ

4

お里弥助は明桶を

おさとやすけはあきおけを

5

跡に母親溜息つき

あとにははおやためいきつき

6

甘い中にもわけて母親

あまいなかにもわけてははおや

7

内入り悪く辺りを見廻し

うちいりわるくあたりをみまわし

8

娘お里は今宵待つ

むすめおさとはこよいまつ

9

惟盛卿はつくづくと

ただもりきょうはつくづくと

10

惟盛枕に寄添い給い

ただもりまくらによりそいたまい

11

神ならず仏ならねば

かみならずほとけならねば

12

表に内侍は不思議の思い

おもてにないしはふしぎのおもい

13

まずまず内へと

まずまずうちへと

14

涙のうちにも若葉の君

なみだのうちにもわかばのきみ

15

村の役人駆け来たり

むらのやくにんかけきたり

16

様子をきいたか

ようすをきいたか

17

「ノウ父様、母様

「のうととさん、かかさん

18

「ヤア此奴横道者

「やあこいつおうどうもの

19

「惟盛夫婦餓鬼め迄

「ただもりふうふがきめまで

20 - 21

20

21

(74'41")

義経千本桜 鮓屋の段(二)

よしつねせんぼんざくら すしや・の・だん(に)

作者二世 竹田出雲三好松洛並木千柳並木宗輔

浄瑠璃豊竹山城少掾 三味線鶴澤藤蔵

[録音] 昭和29年10月放送(NHKラジオ)

20

「アアこれこれそのついでに

「ああこれこれそのついでに

21

「手負いは顔を打詠め

「ておいはかおをうちながめ

Disc 4 義太夫選集/豊竹山城少掾(四)

1 - 3

1

3

(18'01")

義経千本桜 鮓屋の段(三)

よしつねせんぼんざくら すしや・の・だん(さん)

作者二世 竹田出雲三好松洛並木千柳並木宗輔

浄瑠璃豊竹山城少掾 三味線鶴澤藤蔵

[録音] 昭和29年10月放送(NHKラジオ)

1

母は悲しさ手負に取付き

はははかなしさておいにとりつき

2

内侍は始終御涙

ないしはしじゅうおなみだ

3

悔みに近き終り際

くやみにちかきおわりぎわ

4 - 10

4

10

(59'47")

御所桜堀川夜討 弁慶上使の段

ごしょざくらほりかわようち べんけいじょうし・の・だん

作者文耕堂三好松洛

浄瑠璃豊竹山城少掾豊竹古靭大夫) ツレ弾き鶴澤清六

[録音] 昭和8年8月録音

4

正しく出で迎う

ただしくいでむかう

5

年若けれども利発者

としわかけれどもりはつもの

6

「ノウコレ待って

「のうこれまって

7

真ん中に弁慶どっかと

まんなかにべんけいどっかと

8

母は死骸を抱き締め

はははしがいをだきしめ

9

弁慶涙押し隠し

べんけいなんだおしかくし

10

武蔵は心取直し

むさしはこころとりなおし

Disc 5 義太夫選集/豊竹山城少掾(五)

1 - 15

1

15

(64'27")

菅原伝授手習鑑 寺小屋の段

すがわらでんじゅてならいかがみ てらこやのだん

作者初世 竹田出雲並木千柳並木宗輔)、三好松洛竹田小出雲

浄瑠璃豊竹山城少掾豊竹古靭大夫) 三味線鶴澤清六

[録音] 昭和9年9月、昭和10年10月発売

1

引き連れ急ぎ行く

ひきつれいそぎゆく

2

かかる所へ春藤玄番

かかるところへしゅんどうげんば

3

表はそれとも白髪の親仁

おもてはそれともはくはつのおやじ

4

スハ身の上と源蔵も

すはみのうえとげんぞうも

5

傍に聞き居る女房は

はたにききいるにょうぼうは

6

「何にもせよ隙取らすが油断の元

「なんにもせよひまどらすがゆだんのもと

7

「ハゝゝゝゝ何のこれしきに

「はははははなんのこれしきに

8

検使の玄番は検分の

けんしのげんばはけんぶんの

9

夫婦は門の戸ぴっしゃり閉め

ふうふはかどのとぴっしゃりしめ

10

小太郎が母いきせきと

こたろうがははいきせきと

11

小太郎が母、涙ながら

こたろうがはは、なみだながら

12

武部源蔵威儀を正し

たけべげんぞういぎをただし

13

共に悲しむ戸浪は

ともにかなしむとなみは

14

嘆きも洩れて菅秀才

なげきももれてかんしゅうさい

15

御台若君諸共に

みだいわかぎみもろどもに

Disc 6 義太夫選集/豊竹山城少掾(六)

1 - 12

1

12

(75'43")

一谷嫩軍記 熊谷陣屋の段(一)

いちのたにふたばぐんき くまがいじんやのだん(いち)

作者並木宗輔

浄瑠璃豊竹山城少掾 三味線鶴澤藤蔵

[録音] 昭和27年10月発売

1

奥へ連れて行く

おくへつれてゆく

2

跡見送りて熊谷

あとみおくりてくまがい

3

「アア愚か愚か

「ああおろかおろか

4

御尤もとは思えども

ごもっともとはおもえども

5

こそは入相の鐘は

こそはいりあいのかねは

6

「コレ申しその笛が

「これもうしそのふえが

7

時刻移ると次郎直実

ときうつるとじろうなおざね

8

義経席に着き給い

よしつねせきにつきたまい

9

次郎直実謹んで

じろうなおざねつつしんで

10

折節風に誘われて

おりふしかぜにさそわれて

11

最前より様子聞き居る

さいぜんよりようすききいる

12

「ハハアお前方の邪魔になる

「ははあおまえがたのじゃまになる

Disc 7 義太夫選集/豊竹山城少掾(七)

1 - 4

1

4

(14'55")

一谷嫩軍記 熊谷陣屋の段(二)

いちのたにふたばぐんき くまがいじんやのだん(に)

作者並木宗輔

浄瑠璃豊竹山城少掾 三味線鶴澤藤蔵

[録音] 昭和27年10月発売

1

元来聡き大将義経

がんらいさときたいしょうよしつね

2

「コリャ親仁

「こりゃおやじ

3

心を汲んで御大将

こころをくんでおんたいしょう

4

「長居は無益」と弥陀六は

「ながいはむえき」とやだろくは

5 - 13

5

13

(61'41")

源平布引瀧 実盛物語の段

げんぺいぬのびきのたき さねもりものがたり・の・だん

作者並木千柳並木宗輔)、三好松洛竹田外記

浄瑠璃豊竹山城少掾 三味線鶴澤藤蔵

[録音] 昭和42年8月発売

5

出して走り行く

だしてはしりゆく

6

聞く程悲しく夫婦は咳き上げ

きくほどかなしくふうふはせきあげ

7

かかる歎きの折りも折

かかるなげきのおりもおり

8

実盛始終手を拱き

さねもりしじゅうてをこまねき

9

「コリャ小まんやい、

「こりゃこまんやい、

10

九郎助歎きも打忘れ

くろうすけなげきもうちわすれ

11

いつの間にかは瀬尾の十郎

いつのまにかはせおのじゅうろう

12

夫婦も泣く泣く

ふうふもなくなく

13

その後手塚の太郎

そのごてづかのたろう

Disc 8 義太夫選集/豊竹山城少掾(八)

1 - 21

1

21

(77'08")

伊賀越道中双六 沼津の段(一)

いがごえどうちゅうすごろく ぬまづのだん(いち)

作者近松半二近松加作

浄瑠璃豊竹山城少掾 三味線鶴澤清六

[録音] 昭和29年9月放送(NHKラジオ)

1

東路に、此処も名高き

あずまじに、ここもなだかき

2

浮世渡りは様々に

うきよわたりはさまざまに

3

稲村蔭より

いなむらかげより

4

「何とどうじゃ

「なんとどうじゃ

5

平作は千鳥足

へいさくはちどりあし

6

見合す顔は「オオ父様か

みあわすはおおととさんか

7

入るや西日影

はいるやにしびかげ

8

折悪う湯も沸かず

おりわろうゆもわかず

9

「ヤコレ親仁殿、この娘御より外に

やこれおやじどん、このむすめごよりそとに

10

「コレ親仁殿、何と物は相談じゃが

これおやじどん、なんとものはそうだんじゃが

11

「話に紛れて

はなしにまぎれて

12

およねは一人物思い

およねはひとりものおもい

13

十兵衛は気の毒顔

じゅうべえはきのどくがお

14

歎きの端々つくづくと

なげきのはしばしつくづくと

15

跡に親子は顔見合せ

あとにおやこはかおみあわせ

16

およねは印籠手に取って

およねはいんろうてにとって

17

跡におよねは身拵え

あとにおよねはみごしらえ

18

実に人心様々に

げにひとごころさまざまに

19

「シテその頼みの

してそのたのみの

20

親の心を察しやり

おやのこころをさっしやり

21

「ササそれ程お慈悲の

ささそれほどおじひの

Disc 9 義太夫選集/豊竹山城少掾(九)

1 - 1

1

1

(13'15")

伊賀越道中双六 沼津の段(二)

いがごえどうちゅうすごろく・ぬまづのだん(に)

作者近松半二近松加作

浄瑠璃豊竹山城少掾 三味線鶴澤清六

[録音] 昭和29年9月放送(NHKラジオ)

1

平作苦しき目を開き

へいさくくるしきめをひらき

2 - 12

2

12

(60'30")

新版歌祭文 野崎村の段

しんぱんうたさいもん のざきむら・の・だん

作者近松半二

浄瑠璃豊竹山城少掾豊竹古靭大夫) 三味線鶴澤清六

[録音] 昭和5年6月、昭和6年1月発売

2

引き立て入りにけり

ひきたていりにけり

3

供のおよしが声高に

とものおよしがこえだかに

4

心つかねば

こころつかねば

5

その間遅しと駆け入るお染

そのまおそしとかけいるおそめ

6

曇りがちなる久松も

くもりがちなるひさまつも

7

始終後に立ち聞く親

しじゅううしろにたちきくおや

8

「これ程云うても

「これほどゆうても

9

声聞入れてや

こえききいれてや

10

見聞く辛さに忍びかね

みきくつらさにしのびかね

11

久作涙押し拭い

きゅうさくなみだおしぬぐい

12

哀れを他所に水馴棹

あわれをよそにみなれざお

Disc 10 義太夫選集/豊竹山城少掾(十)

1 - 14

1

14

(75'21")

近頃河原達引 堀川猿回しの段

ちかごろかわら・の・たてひき ほりかわさるまわし・の・だん

作者為川宗輔筒井半二奈河七五三助

浄瑠璃豊竹山城少掾豊竹古靭大夫) 三味線鶴澤清六 ツレ弾豊澤猿太郎

[録音] 昭和7年1月発売

1

同じ都も世につれて

おなじみやこもよにつれて

2

お鶴さん待ち遠に

おつるさんまちどおに

3

女肌には白無垢や

おんだはだにはしろむくや

4

母を大事と油断無き

ははをだいじとゆだんなき

5

「アゝコレ母者人

ああこれははじゃひと

6

「おしゅん、おしゅん

おしゅん、おしゅん

7

母は一途に娘の可愛さ

はははいちずにむすめのかわいさ

8

「母様、兄様お二人のお詞

ははさま、あにさまおふたりのおことば

9

「サアおしゅん、こちらも

「さあおしゅん、こちらも

10

頃しも師走十五夜の

ころしもしわすじゅうごやの

11

「コリャヤイコリャヤイ

「こりゃやいこりゃやい

12

「一旦云い交わした詞を立て

「いったんいいかわしたことばをたて

13

「アア伝兵衛さんの歎かしゃるも

ああでんべえさんのなげかしゃるも

14

お猿はめでたや

おさるはめでたや

Disc 11 義太夫選集/豊竹山城少掾(十一)

1 - 12

1

12

(72'36")

艶容女舞衣 三勝半七酒屋の段

はですがたおんなまいぎぬ さんかつはんしち・さかや・の・だん

作者竹本三郎兵衛豊竹応律八民平七 合作

浄瑠璃豊竹山城少掾 三味線鶴澤藤蔵 高音野澤錦糸

[録音] 昭和28年4月発売

1

こそは入相の

こそはいりあいの

2

それと聞くより半兵衛が

それときくよりはんべえが

3

「サアサア、その腹立ちは

さあさあ、そのはらだちは

4

半兵衛涙の内よりも

はんべえなみだのうちよりも

5

半兵衛漸う顔を上げ

はんべえようようかおをあげ

6

跡にはお園が

あとにはおそのが

7

かかる哀れも知らぬ子の

かかるあわれもしらぬこの

8

「エエエ時も時と

えええときもときと

9

無残やな半七は

むざんやなはんしちは

10

此方はお園がなお涙

こなたはおそのがなおなみだ

11

半七は歯を喰い締め

はんしちははをくいしめ

12

半兵衛はっと心付き

はんべえはっとこころづき

Disc 12 義太夫選集/豊竹山城少掾(十二)

1 - 7

1

7

(43'24")

傾城恋飛脚 新口村の段

けいせいこいびきゃく にのくちむら・の・だん

作者菅専助若竹笛躬

浄瑠璃豊竹山城少掾 三味線鶴澤藤蔵

[録音] 昭和36年 東京放送

1

前にさしかかる

まえにさしかかる

2

「コレ忠兵衛様

「これちゅうべえさま

3

「オオ雪が降るそうな

「おおゆきがふるそうな

4

孫右衛門は老足の

「まごうえもんはろうあしの

5

孫右衛門は気の毒さ

まごうえもんはきのどくさ

6

詞の端に孫右衛門

ことばのはしにまごうえもん

7

涙の隙に巾着より

なみだのすきにきんちゃくより

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