後藤すみ子/「秋の調」 宮城道雄作品集(2)

ごとう・すみこ/「あき・の・しらべ」みやぎ・みちお・さくひんしゅう(2)

Sumiko Gotō:Aki no shirabe works by Michio Miyagi (2)

後藤すみ子

ごとう・すみこ

VZCG-770 (CD) 3,143円(本体 2,857円)

発売日: 2012年10月24日 / ジャンル: 箏曲


▼曲目一覧

作品紹介

日本文化の薫りと風雅。最高度の技巧とともに品格に満ちた音楽世界が広がる、後藤すみ子の至芸、その集大成。
待望の新録音による「宮城道雄作品集」(CD全3枚)、第2回発売。

 宮城道雄と中島靖子という二人の師から継承した芸の本質を軸に、現在もさらなる深化を見せ、ますますしなやかな輝きを放つ後藤すみ子の演奏芸術。待望の新録音による「宮城道雄作品集」シリーズ第2弾!

 後藤すみ子は、1957年8月モスクワに於ける世界民族楽器コンクールに、北原篁山、菊池悌子、矢﨑明子と共に日本代表として参加し、第一位金賞を受賞。帰国後、現代に生きる日本音楽を創る意欲に燃えて「邦楽4人の会」を結成。以後、新作の委嘱作品を中心とした年二回の定期演奏会の成果によって、1959年には芸術祭奨励賞、1966年には芸術選奨(音楽部門)文部大臣賞を受賞。洋楽系の現代作曲家の難しい注文もよくこなし、「邦楽4人の会」は、現代的な感覚と優れた音楽性によるアンサンブルの代表格として現代邦楽の世界をリードしてきた。(71回の定期公演、276都市の地方公演、世界45カ国・350回の海外公演)

 後藤すみ子個人の活動としては、1956年の第1回リサイタルから回を重ね、1997年以降は毎年箏・三弦の独奏会を開催、1999年より「現代邦楽の歴史」と題する現代の多くの箏独奏曲の独奏会、2006年より「新たな挑戦」と題する長年培ってきた箏・三弦の演奏の集大成を目指した独奏会、2010年以降は「果てしなき挑戦」と題する独奏会など、常に高い水準を保って充実した活動を展開。
 2011年に傘寿を迎えながらも、その演奏は益々しなやかな輝きを放ち、今なお演奏芸術の極限を目指し、深化と進化の歩みを止めていない。たゆまぬ精進を重ねるその姿は、熱い注目を集め続けている。

 後藤すみ子の冴え渡る演奏技芸、高度な音楽性、清新な感性が、豊饒なイメージに満ち溢れ難技巧を要する宮城道雄作品へと注がれた待望の新録音シリーズ!

【好評発売中】
「後藤すみ子/「春の海」 宮城道雄作品集(1)」 CD:VZCG-765
「箏・三弦 後藤すみ子の世界」 DVD:VZBG-24
「箏 後藤すみ子の世界 2」 DVD:VZBG-35

 ごく最近、『後藤すみ子「春の海」宮城道雄作品集(1)』を聴いた。今回発売の「秋の調」(2)に先立つシリーズの皮切りである。
 その温かく、聴く人を包み込むような演奏ぶりに引き込まれた。最近、このように大らかで温かい演奏の宮城作品には出会っていない。何時の録音の再録かな?と思って、録音データを見て驚いた。ナント!今春の新録だったのだ。
 (中略)
 それにしても、このシリーズの演奏が全て新録だとすると、その声、その技巧、その体力、その気力は相当なものである。(1)で声が聴けたのは、《母の唄》一曲だけであったが、曲想と詩情に静かに寄り添って、自在に呼応しながら絶妙に表現している。失礼ながら傘寿を越えておられるであろう人の演奏とは思えない。それでいて、近年の演奏家には無い、どこか懐かしさの漂う演奏なのだ。きっと、宮城道雄直伝のその作品演奏を、独自の工夫を凝らしながら、忠実に守ってきておられるからであろう。

久保田敏子(京都市立芸術大学名誉教授)[ライナーノーツより]

〈ライナーノーツ〉(32ページ)
後藤すみ子「秋の調」宮城道雄作品集(2)によせて/久保田敏子(京都市立芸術大学名誉教授)
曲目解説/千葉優子(財団法人宮城道雄記念館資料室室長)
演奏者プロフィール
English Liner notes Enclosed

後藤すみ子
箏を宮城道雄、中島靖子に師事。
1954年 東京藝術大学音楽学部邦楽科卒業。
1955年 同学専攻科修了。ヨーロッパ5カ国を4ヶ月に亘り演奏旅行。
1956年 第一回リサイタルを産経ホールにて行う。
1957年 モスクワで行われた民族楽器コンクールに日本代表として参加、第一位金賞受賞。帰国後「邦楽4人の会」を結成。71回の定期演奏会、278都市の地方公演と、33回の海外公演を行った。この活動により、芸術祭
文部大臣奨励賞(1959年)、芸術選奨(1966年)を受賞。
1968年~1987年 全10回のリサイタルを開く。以後は独奏曲シリーズとして現在に至る。
1972年 1月、日印文化使節団としてインドに演奏旅行。5月、2ヶ月に亘りヨーロッパに演奏旅行。
1974年 ヨーロッパ四ヶ国とアメリカに演奏旅行。
1975年 ソ連・東ヨーロッパ三ヶ国に演奏旅行。
1976年 国際交流基金主催公演により中米6ヶ国に演奏旅行。
1977年 東南アジアに演奏旅行。
1978年 パリにて国営放送録音、フィンランド各地に於ける音楽祭に出演。
1979年 アラブ首長国連邦・エジプト・フランスに演奏旅行。
1981年 パリ、ラジオフランス主催のコンサートとイタリア(ローマ・ナポリ他6都市)に演奏旅行。ウィーン・東ドイツ(ベルリンなど5都市)・リスボン・ブダペスト・ダマスカス・香港に演奏旅行。
1982年 日中国交正常化10周年記念行事として北京・西安・南京・上海に演奏旅行。
1984年 フランスに演奏旅行。
1985年 アメリカ・カナダ・ドイツ・イタリア・フランス・モロッコ・チュニジア・ソ連の8ヶ国に演奏旅行。
1986年 チェコスロバキア・東ドイツ・ベルギー・フランスに演奏旅行。
1987年 3月、文化庁主催・日米舞台芸術交流事業の第一回目としてアメリカ7都市に演奏旅行。7月、スウェーデンに演奏旅行。
1988年 9月、イギリスに演奏旅行(エジンバラ音楽祭に参加)。12月、香港に演奏旅行。
1989年 5月、アメリカ8都市・カナダ4都市に演奏旅行。10月、ベルギー6都市(ユーロパリア89ジャパンフェスティバル)・イタリアに演奏旅行。
1990年 6月、アメリカに演奏旅行(アンカレージ音楽祭に参加)。12月、フランス(パリにおける東京年90)・ドイツに演奏旅行。
1991年 ドイツ7都市・イタリアに演奏旅行。
1992年 イタリア4都市に演奏旅行。
1994年 フランス4都市の演奏とCD録音。
1996年 ドイツ6都市・イタリア5都市に演奏旅行。
1997年 独奏会を神戸・東京・札幌にて開く。
1998年 6月、デンマークにて開催の天皇・皇后両陛下答礼晩餐会の席上にて演奏。11月、フランス・トルコ・ポルトガルに演奏旅行。
1999年 独奏会(現代邦楽の歴史を尋ねて)を横浜・東京でシリーズ開催。
2000年 10月、南アフリカ共和国・マダガスカル共和国・オマーン王国に演奏旅行。11月、独奏会を京都・札幌・富山にて開く。
2001年 独奏会を東京にて開く。
2002年 独奏会を東京・札幌・輪島にて開く。
2003年 2月、オーストラリア3都市に演奏旅行。11月、独奏会を横浜みなとみらいホールにて開く。
2004年 11月、独奏会を東京にて開く。11月現代箏曲研究会札幌地区演奏会(後藤すみ子作品による)を開く。
2005年 1月、モロッコ2都市に演奏旅行。6月、独奏会を北海道奈井江にて開く。11月、独奏会を札幌にて開く。
2006年 10月、現代箏曲研究会札幌地区演奏会。11月、独奏会(新たな挑戦をテーマに)を富山・東京にて開く。
2007年 11月、独奏会を札幌・東京で開く。同月、DVD「後藤すみ子の世界」を発売。2008年 11月、独奏会を富山・東京にて開く。
2009年 5月、現代箏曲研究会札幌地区演奏会。7月、DVD「後藤すみ子の世界2」を発売。独奏会を旭川(8月)、益田(9月)、東京(10月)にて開く。
2010年 4月・5月、高畑美登子とジョイントリサイタルを高松と東京にて開く。11月、独奏会を東京・津にて開く。
2011年 4月・5月、高畑美登子とジョイントリサイタルを札幌と東京にて開く。11月、独奏会を東京・輪島にて開く。


後藤すみ子のホームページ
http://www3.ocn.ne.jp/~sgoto/

収録情報

2012年5月22日、6月21日、29日、8月30日ビクター青山スタジオ301

収録曲

1

秋の調

(12'42")

あきのしらべ

作詞:小林愛雄 / 作曲:宮城道雄

歌・箏後藤すみ子 尺八徳丸十盟

2

落葉の踊り

(08'11")

おちばのおどり

作曲:宮城道雄

箏・三弦(多重録音)後藤すみ子 十七弦高畑美登子

3

水の変態

(16'20")

みずのへんたい

文部省教科書高等小学読本巻四第十三課より / 作曲:宮城道雄

歌・箏(本手)後藤すみ子 箏(替手)高畑美登子

4

五十鈴川

(07'40")

いすずがわ

作曲:宮城道雄

後藤すみ子

5

祭の太鼓

(04'27")

まつりのたいこ

作曲:宮城道雄

後藤すみ子

6

落葉

(04'09")

おちば

作詞:西條八十 / 作曲:宮城道雄

歌・箏後藤すみ子 尺八徳丸十盟

7

秋の夜

(03'45")

あきのよ

作詞:小林愛雄 / 作曲:宮城道雄

歌・箏後藤すみ子

8

中空砧

(10'57")

なかぞらぎぬた

作曲:宮城道雄

後藤すみ子

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