[土取利行] 縄文鼓——大地の響震[SHM-CD]

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縄文鼓——大地の響震[SHM-CD]

JŌMONKO Pottery Drums of Jōmon Period(B.C.3000 B.C.2500)

じょうもんこ だいち・の・きょうしん

土取利行

Toshi Tsuchitori

つちとり・としゆき

VZCG-686(SHM-CD) 2,381円+税

発売日: 2008年7月23日 / ジャンル: 古代音楽 クロスオーバー


すべてのCDプレーヤーで再生可能な高音質CD SHM-CD(Super High Material CD)とは、通常のCDとは別種の、液晶パネル用ポリカーボネート樹脂を採用。素材の透明性が格段に向上したことにより、マスタークオリティに限りなく近づいた高音質CDです。

※SHMは、ユニバーサルミュージック株式会社と日本ビクター株式会社の登録商標です。

▼曲目一覧 (試聴できます)

作品紹介

四五〇〇年の時の流れを超えて
八ヶ岳山麓に谺する縄文の音霊
現代に甦った縄文鼓アンソロジー

録音:1990年8月20日(午前2時から5時半)長野県茅野市尖石考古館与助尾根住居址 広場

オリジナルCD盤:『大地の響震(バイブレーション) 縄文鼓/土取利行』 VICG-5117 (ビクター音楽産業株式会社、1990年11月21日発売)

縄文土器といえば、ダイナミックな形状で口縁が波打っているものが殆どですが、そのなかに珍しく口縁が水平で頸部に隆起した帯があり小さな孔が一列ついているものがあります。「有孔鍔付土器(ゆうこうつばつきどき)」と呼ばれるこの種の土器は、その機能用途についてさまざまな議論を呼んできました。縄文土器研究の第一人者、山内清男博士を筆頭に、これを動物の皮を張って太鼓として用いたという説がありましたが、一方では蓋をして醸造器として用いたのではないかという説も出されました。

本作は土取利行が音楽家としての直感からこれを縄文時代の太鼓と捉え、多くの協力者との協働作業、十年余に及ぶさまざまな調査・研究を重ねた末に、八ヶ岳山麓の縄文遺跡で深夜から早朝にかけて行なわれた縄文鼓(じょうもんこ)演奏を記録したものです。

現國學院大學大学院客員教授の小林達雄氏を監修者に迎え、各地から出土した有孔鍔付土器を陶芸家、考古学者、美術家たちがこのプロジェクトのために復元製作。世界各地の太鼓の民族例を熟知した土取利行によって地元で得た鹿皮が皮膜として張られました。

深夜、雨上がりの尖石(とがりいし)遺跡には、炉が設けられ、その火を囲むようにサークル状に縄文鼓が並べられます。演奏開始直前、時折燃える薪のはぜる音の中、土鈴と土笛の響きで演奏が開始されます。

3曲目に初めて登場する太鼓の響きからは、次第に移ろいゆく音色の変化が聞き取れると思います。奏者が、太鼓を叩きながら乾燥した皮に少しずつ水を含ませて、その響きに自らをチューンさせているのです。様々な大きさの太鼓は素手で、または独自に作ったバチで演奏され、色鮮やかな縄文鼓の音色が浮かびあがってきます。

この時の演奏の模様は、NHKエンタープライズ制作のレーザーディスクとしても発売されました(『縄文の音霊』VOLD-1029、カラー52分、ナレーション:ピーター・バラカン、発売:NHKエンタープライズ、販売:ビジュアルヴック社)。

今回の待望の再発は、オリジナルマスターからの最新リマスタリング、今話題の高品質CD、SHM-CD(スーパー・ハイ・マテリアル・CD)によるリリースです。通常のCDとは別種の液晶パネル用のポリカーボネート樹脂を使用することにより素材の透明性をアップ、マスター・クオリティに限りなく近づいた高音質CDです。演奏場所を取り囲むように、高さを変えて多数のマイクを立て、さらにダミーヘッドによるバイノーラル録音も駆使。叩く縄文鼓によって演奏位置を変え、時には歩きながら笛を奏でる土取利行の意識の運びさえも捉えた優秀録音盤。最後の曲「あけのいのり」の背景を飾る八ヶ岳山麓の夜明けを彩る鳥たちのコーラスは、朝焼けの光の粒に乗って縄文から現代を吹き抜ける清浄な風を運んできます。

SHM-CDはすべてのCDプレーヤーで再生可能です。

<ライナーノーツ>
縄文の音霊(1999/2007年~著書『縄文の音』より)
縄文鼓に至るまで/桃山晴衣(1990年[2008年改訂])
縄文鼓譜/小林達雄(1990年)
English brief liner notes enclosed

Official Website 「土取利行の音楽世界」
http://homepage2.nifty.com/w-perc/

土取利行(つちとり・としゆき)

1950年香川県生まれ。70年代よりパーカッショニストとして近藤等則などと尖鋭的な即興音楽を展開。音楽評論家・間章との邂逅で即興演奏集団EEUを結成。75年日本を離れ、ニューヨーク、パリを拠点に、ミルフォード・グレイヴス、デレク・ベイリー、スティーヴ・レイシーなど多くの即興演奏家と共演。76年からはピーター・ブルック国際劇団の演奏家、音楽監督として「マハーバーラタ」「テンペスト」「ハムレットの悲劇」など数々の作品の上演に携わる。並行して世界各地を巡り、様々な民族音楽や舞踊を習得。その後、日本音楽の源流を求める旅へと向かい、10年に及ぶ調査・研究を経て、旧石器時代、弥生時代、縄文時代に光をあてた前人未到の古代の音再現プロジェクトを実現し話題を呼ぶ。CD:古代三部作「銅鐸」「サヌカイト」「縄文鼓」(ビクター)、LD「縄文の音霊」(NHK)を発表。これにより日本の音楽史に新たな一頁を加えセンセーションを巻き起こす。87年音楽家の桃山晴衣と岐阜県郡上八幡(ぐじょうはちまん)に活動拠点「立光学舎(りゅうこうがくしゃ)」を設立。地元の文化活動にも力を入れ、地元に残された貴重な古い民俗芸能音源を『郡上のうた』としてCD復刻(2CD:VZCG-8062~3 財団法人日本伝統文化振興財団)。88年「マハーバーラタ」日本公演、銀座セゾン劇場。日本・インド祭でセゾン美術館主催のタゴール展の企画・監修・出演。90年、第二回古川町音楽大賞奨励賞受賞(選考委員:武満徹、諸井誠ほか)。95年メキシコ古代楽器グループ「トリブ」と共演。翌年、北米インディアン、イロクォイ族の音楽を調査。96年より伎楽の呉鼓(くれつづみ)を象徴とする、日本発の新しいサウンド創りに取り組む「スパイラル・アームズ」を結成。99年、岐阜県の織部賞(知事賞)受賞。2001年、南仏ピレネー山麓の旧石器時代壁画洞窟、レ・トロア・フレール洞窟で演奏、ヨーロッパ先史時代の音楽研究に着手。2002年、香川県県民文化会館における「縄文鼓、アイヌ・ソングとの響宴」で安東ウメ子とトンコリ奏者オキを招聘し共演。NHKハイビジョンスペシャル番組で写真家の港千尋とナビゲーターを務めフランスの先史時代壁画洞窟を訪ね、古代楽器を演奏(翌2003年、NHK総合、ハイビジョン放送にて「暗闇に残されたメッセージ 人類最古・洞窟壁画の謎」として放映)。2004、2005年、ピーター・ブルック演出「ティエルノ・ボカール」ワールド・ツアー。2006年、ドラムスによるフリー・インプロヴィゼーションを再開。著書に「螺旋の腕」(筑摩書房)、「縄文の音」、「壁画洞窟の音」(青土社)、訳書「音の神秘」(ハズラト・イナーヤト・ハーン著、平河出版社)がある。

PROFILE / Toshi Tsuchitori

He started his music career as a percussionist and free improviser in the 1970s. Since then, he has been played with Milford Graves, Derek Bailey, Steve Lacy and other world musicians. In 1976 he started work with Peter Brook's international theater group as leading musician and worked on various projects including 'The Mahabharata' 'Tempest' 'Hamlet' etc.

He has done extensive research on the world's ethnic music and dance, especially Asian and African. In the 1980s he presented three Japanese archeological music works, "Dōtaku; Ancient Japanese Bronze Bells from Yayoi Period (B.C.400-A.D. 250)", "Sanukaito; Stone sounds of the Paleolithic Era in Japan", "Jōmonko; Pottery Drums of Jōmon Period(B.C.3000-B.C. 2500)". He continues to searching for the roots of ancient Japanese music.

Also he created Ryuko Gakusha(private art center)in 1988 with Harue Momoyama in Gujo Hachiman, Gifu Prefecture and has contributed vastly to the region's culture.

収録情報

1990年8月20日 (午前2時から5時半)長野県茅野市尖石考古館 与助尾根住居址 広場

収録曲

1

れい

(02'00")

rei

れい

作曲:土取利行
土鈴[長野県焼畑遺跡出土]:土取利行

2

こたんこ

(02'39")

kotankoro

こたんこ

作曲:土取利行
土笛(中空土版)[青森県十腰内遺跡出土]:土取利行

3

おおとよみ

(05'03")

ohtoyomi

おおとよみ

作曲:土取利行
土鼓(有孔鍔付土器)[長野県御射山遺跡出土]:土取利行

4

まな

(07'46")

mana

まな

作曲:土取利行
土鼓(有孔鍔付土器)[長野県長峰遺跡出土]:土取利行

5

とち

(01'30")

tochi

とち

作曲:土取利行
木ノ実笛[岐阜県郡上産栃の実]:土取利行

6

みづち

(03'34")

mizuchi

みづち

作曲:土取利行
土鼓(有孔鍔付土器)[山梨県宮村遺跡出土]:土取利行

7

(02'36")

mi

作曲:土取利行
土鼓(有孔鍔付土器)[山梨県安道寺遺跡出土]:土取利行

8

ぬえ

(03'43")

nue

ぬえ

作曲:土取利行
石笛[出土地不明]:土取利行

9

すいれい

(09'10")

suirei

すいれい

作曲:土取利行
土鼓(有孔鍔付土器)[山梨県中原遺跡出土]:土取利行

10

つちかぜ

(01'46")

tsuchikaze

つちかぜ

作曲:土取利行
土笛[埼玉県後谷遺跡出土]:土取利行

11

ふくべ

(02'55")

fukube

ふくべ

作曲:土取利行
土鼓(有孔鍔付土器)[長野県尖石遺跡出土]:土取利行

12

りゅうこう

(03'32")

ryuko

りゅうこう

作曲:土取利行
土鼓(有孔鍔付土器)[山梨県釈迦堂遺跡出土]:土取利行

13

いわかぜ

(01'38")

iwakaze

いわかぜ

作曲:土取利行
石笛[福島県平田村出土]:土取利行

14

ひき

(05'14")

hiki

ひき

作曲:土取利行
土鼓(有孔鍔付土器)[神奈川県上ノ入遺跡出土]:土取利行

15

あけのいのり

(17'03")

ake-no-inori

あけ・の・いのり

作曲:土取利行
土鼓アンサンブル[長野県和田西遺跡出土][山梨県中原遺跡出土][山梨県釈迦堂遺跡出土][長野県藤内遺跡出土]:土取利行

time:0.19 s


SHM-CDの特長/楽しみ方

● 素材の透明性そのままの、分離の良いクリアなサウンドをお楽しみいただけます。ガラスの曇りを拭き取ったかのような見通しの向上によって、今まで聴き逃していた音の存在に気づくこともあるかもしれません。

● オーディオで最も難しいといわれる低域の量感が引き出された、スケールの大きなサウンドをお楽しみいただけます。全体の音圧が増したように感じられることもありますが、マスター上でのレベル調整等は一切行っておりません。

● マスターに忠実な奥行きある音場の中に、フォーカスの引き締まった音が正確に定位する、粒立ちの良い立体感溢れるサウンドをお楽しみいただけます。スピーカーを通して聴けば、ライヴ会場やスタジオの雰囲気をそのまま持ち込んだような空気感、実在感を、より感じ取っていただけるはずです。

● まろやかでアナログライクなサウンドをお楽しみいただけます。大音量のリスニングにも聴き疲れすることがありませんので、近隣を困らせない範囲にヴォリュームを上げてお楽しみください。

※ 通常CDとの比較における音質変化の度合いは、再生環境によって異なります。

※SHMは、ユニバーサルミュージック株式会社と日本ビクター株式会社の登録商標です。